「人事制度を変更したい」という相談を受ける際、その「人事制度」は厳密には「賃金制度」を指していることが少なくありません。
経営者としては、社員から表出した不満を払拭するために、賃金制度を見直したいという気持ちになるのは理解できますし、
社員も賃金制度の改善を望むのは自然なことです。
しかし、社員が本質的に望んでいるのは「正しく評価されたい」ということです。
そして、その「正しい評価」を行うためには、しっかりとした物差しが必要です。
この物差しがなければ、評価はどうしても上司の匙加減に左右されてしまいます。
ここで重要なのが「等級制度」です。
賃金制度を見直すには、評価制度の改善が欠かせず、評価制度を改善するには、等級制度の導入が必要不可欠です。
等級制度は、社員一人ひとりが「どのように成長すればよいのか」を描ける未来への道標でもあります。
等級制度が明確であることで、社員は目標を持ってキャリアを積むことができ、組織全体の成長にも繋がります。
等級制度は単なる評価のためのツールではなく、社員の成長と組織のビジョンを結びつけるための基盤です。
未来を描ける仕組みを作り、社員の成長意欲を引き出すことが働きがいを生み出す第一歩となります。
自社の等級制度が社員の未来を描く仕組みになっているかを見直してみましょう。
*ハタパ・チャレンジとは、働くパフォーマンスを高めるための今日一日の目標です。