働き方改革の進展に伴い、社会保険労務士の方々と接する機会が増えてきました。
特に中小企業にとって働き方改革はもはや避けられない課題です。
私も「働きがいをともにつくる」というコンセプトのもと活動しているため、労務条件の改善を考えないわけにはいきません。
しかし労働時間の短縮や最低賃金の引き上げは社員にとって良いことでも、経営者にとっては負担が増す側面もあり、
その痛みをどう乗り越えるか悩ましい問題です。
こうした状況で社労士のサポートを得るのは心強いものですが、時には思いもよらない反発にあうことも。
「法律は大事だが、この業界ではここまできちんとできている企業は少ない」と公言する人もいます。
これではまるで経営者を「お客様」として、経営者の望む通りに寄り添う姿勢を見せているだけに見えます。
しかし、本当にそれが経営者や企業全体のためになっているのか疑問が残ります。
私には、その姿勢が「裸の王様」の隣で「王様の服は素晴らしい」と称賛している家臣に見えるのです。
経営者の良き理解者として寄り添うのは大事ですが、それが組織を改善するために機能していなければ意味がありません。
私はそんな社労士の方に『私のクライアントは実行できているところも多数あるのですが、先生の顧問先では
それができないのはなぜだと思いますか?』とお聞きしたい。
長期的に見れば、経営者にとって真に価値があるのは、時に厳しい指摘をしつつも、組織の改善を共に目指していくことなのではないでしょうか。
≪今日の心がけ≫
真の改善を目指し、信頼できる助言に耳を傾けましょう。