最近、個性や多様性が重んじられる場面が多くなっています。
確かに、誰もが同じように行動できない事情を抱えることもありますし、
ルールを守れないからといってその人の人格が否定されるべきではありません。
しかし、組織に所属する以上、全体のために守るべき基本的なルールが存在します。
例えば、挨拶一つを取っても、
『もう少し大きな声で挨拶した方が、お客様にも伝わりやすいのでは?』
と上司がアドバイスをした際に、
『私はこのくらいで十分だと思います』
と答える社員がいるとします。
これでは、ルールや基準がチーム全体の安全や信頼に基づいているにも関わらず、
個人の主観でそれを無視することになりかねません。
例えば、工事現場で安全確認を行う際に、『大きな声を出さないと確認にならない』と指示されても、
『聞き取る側の問題では?』と返答されたら、安全の基準そのものが崩れてしまいます。
同様に、チームや組織内でも個性を尊重することは大切ですが、全体が機能するためには一定の基準を守ることが必要です。
個性とルールは対立するものではなく、調和させることが重要です。
個性を生かしながら、組織全体の方向性に従い、適切に対応する姿勢を忘れずにいたいものです。
≪今日の心がけ≫
まずはルールを守ってから、自分の意見を伝えましょう。