2021年1月31日

299話 誰の顔色?

先日ある会社の社員さんから相談を受けました。
『上司の◯◯さんがなかなか決裁をくれない。』とのこと。

よくよく話を聞いてみると、『お客様への企画書を上司に提出しても、なかなかオッケーと言ってもらえず、先に進まない。』らしいです。

が、確かに企画書を拝見しても、ツッコミどころが満載でした…。
そこで、その方にお伺いしました。
『この企画書は、誰のために書いたものですか?』

不思議そうな顔で彼は答えました。
『そりゃぁ、お客様ですよ。』
『ええ、そのお客様ってのは、具体的にどなたですか?
もちろん僕は知らないですが、その方の名前を教えてください。』

すると彼はもごもごと何かを言いかけましたので、恐らくこうではないか?という仮説を聞いてみました。
『上司の◯◯さんに対する企画書になっていませんか?
誰を見て仕事をするのかってとても大切な事で、一度特定のどなたかを想像しながら書き直すと、
上司との会話が変わりますよ。』

恐らく彼は企画書を書きながら、『どうすれば上司から認めてもらえるのか?』を想像していたのでしょう。
そうすると上司に提出する際にも、『〇〇さん、これどうでしょう?』となります。

しかし、仕事の基本は上司の顔色を伺うことではなく、お客様に喜んでいただく事。
『〇〇さん、お客様の△△さんの企画書で相談なんですが?』というスタンスが大事ですね。

自戒も込めてですが、会社が社内を向き合っているとお客様が見えなくなります。
とにかく空を見て、お客様の方向をみんなで向き合える組織にしたいものですね。