2020年4月28日

270話 努力の量

学生の頃に母親から『あなたは運だけで生きている』という衝撃的な声をかけられたのを、今でも覚えています。

兄との比較の話でした。

お兄ちゃんとあんたでは、努力の量はお兄ちゃんの方がしている。

ただ、あなたの運が良いからお兄ちゃんより良い学校に行けている。

とのこと。

もちろん努力の量なんて計れませんし、俺だって努力はしているんだけどな…

なんて思いはしましたが、そこは何と言っても母親の言葉。

真に受けた孝幸少年は、とにかく自分は努力をしなければならないのだと刷り込まれたのでした。

時は巡って30年。

三つ子の魂百までとはよく言ったもので、未だに自分は運だけで生きていると思えています。

ビバ、洗脳。

もちろんうまく行ってないときは『運がいいはずの俺がうまく行ってないのだから、よほど努力が足りないのだろう。』となりますし、

逆にうまくいっている時ほど不安になる。

『きっと上手くいってるのは運だけなので、努力を怠ると奈落の底へ…』

 

昨日、たまたまスタッフとのやり取りの中で鏡を見ているようなことがありました。

他人になら言えるのにな。

『運も実力の内って言うやろ。

努力の量なんて誰も計れないよ。

今、目の前にある他人からの評価が、事実なんやで。』